母の指導の下、４歳のときにピアノを始める。５年後、英国王立音楽大学のジュニア部門で奨学金を受け、世界的に有名なピアニスト、ピアノ指導者であるNorma Fisher氏に出会うまで勉強を続けることとなる。その後、Oxford大学ではAndré Tchaikovsky氏の下でピアノだけでなく音楽全般を学び、彼の急死の後、ギルドホール音楽院にてEdith Vogel氏の下研鑽を積む。そこでは、数々のコンクールで優勝し、全額奨学金にて優秀な成績を修める。 1986年にthe Royal Over-Seas League Piano Competition in Londonでリストのダンテソナタを絶賛され優勝した。同じ年に、イタリアのブゾーニ国際コンクールで優秀な成績を修め、それをきっかけに、ロンドンのWigmore Hallでのデビューリサイタルを行い、ピアニストとしてのキャリアを確立する。 若い音楽家のためのオーディションではSir Charles Grovesから「まれなる資質を持ち高いレベルでの成功を約束される音楽家である。」と賞賛された。ロンドンソリスト室内交響楽団とのモーツァルトの協奏曲K.271のイタリアツアーをはじめSheldonian Theatreでのベートーヴェンの皇帝、ブラームスの２つの協奏曲St. John Smith's Squareでシューマン協奏曲、チャイコフスキー、ラフマニノフ２番、ショスタコービッチ、フランク協奏曲をGrant Llewellyn氏、the National Centre 交響楽団と共演。 1989年にはＢＢＣラジオ３でのデビューを果たし、1990年にはプロコフィエフシリーズでライブコンサートの放送が好評を得て、ＢＢＣラジオ３で定期的に演奏することとなる。 1992年にはカナダのモントリオールにあるConcordia Universityにてライブソロリサイタルを行いカナダ放送で放送される。この年の終わりにはpickwick's IMP Masters labelでのレコーディングシリーズをはじめLondon Mozart Trioとしても何枚かのＣＤをリリースする。なかでもシューベルトのＤ.898のトリオの録音はGramophoneマガジンよりカザルス、コルトー、ティボー以来のベストＣＤとして絶賛され２０世紀のＢＢＣラジオ３のライブラリーのファーストチョイスに輝いた。 1994年にプロコフィエフのtheatre musicのＣＤをUnited labelよりリリースする。（このＣＤは広範囲に及ぶプロコフィエフの録音の中でダイアモンド賞に輝く。www.prokofiev.org）その後Olympiaよりショスタコーヴィッチの２つのソナタのＣＤをリリースしこれもまたGramophoneマガジンのGood CD ガイドに含まれている。 1998年にはイスラエルにてアングロイスラエルピアノプラットフォームでライブレコーディングコンサート、チェリスト レオニードゴロコフ氏とサンクトペテルスブルグ グリンカホールを皮切りにコンサートツアーを行う。 レコーディングプロデューサーのTryggvi Tryggvason氏と組みＭerlin Classics labelよりシューベルト、ショパン、シューマンの主な作品、現代曲- Andre Tchaikovsky, Malcolm Williamson and Robert Keeley―の作品を含むＣＤを数々リリースしている。2002年にはRobert Keeleyのピアノ協奏曲'Entourages'をＢＢＣオーケストラと初演しＢＢＣラジオ３でライブ放送される。 2005年３月にRustem Hayroudinof氏との協演によりChandosレコードからショスタコービッチ交響曲第４番２台ピアノ版（作曲家自身のアレンジ）を世界初演でリリースし好評を博す。 ベートーヴェンの全３２曲ソナタ演奏に取り組んでおり、2006年ショスタコーヴィッチ生誕１００周年には、ウラディミール・アシュケナージの解説で２４のプレリュードとフーガop87の演奏会を行い各紙から絶賛される。2009年には２４のプレリュードとフーガの全曲CDをリリースし多くの雑誌webサイトで好評を得る。 映画では師であったアンドレ.チャイコフスキーのドキュメンタリーやショスタコーヴィチの生涯を描いたドキュメンタリー映画に出演。 そのほかショスタコービッチのピアノ曲をおさめたＣＤをはじめ，プロコフィエフ、ショパン、シューマン、シューベルト。ベートーヴェンのＣＤなど幅広いレパートリーを持つ。最近では、ショスタコーヴィチのトリオ、五重奏曲のCDが、アメリカを始めヨーロッパでも、高く評価されている。